エンジニアリングプラスチックとはWhat is Engineering Plastics?
私たちの製品が持つ
多彩な個性をご紹介します。
プラスチックの中でも機械的強度、耐熱性、耐薬品性などに優れた高機能樹脂がエンジニアリングプラスチック(エンプラ)です。いろいろな品種があり、それぞれが持つ特性を生かしながら、自動車、家電製品、携帯情報端末から航空機や最新型ロボット、食品や医薬品のパッケージまで、現代生活のさまざまなシーンで活躍しています。※私たちは、エンジニアリングプラスチックのことを、親しみを込めて「エンプラ」と呼んでいます。
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ジュラコン®POM
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ジュラネックス®PBT
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ジュラファイド®PPS
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ラペロス®LCP
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トパス®COC
ジュラコン®
POMポリアセタール
1968年に当社が初めて国産化に成功したエンプラの代表選手です。優れた摩擦摩耗特性、耐薬品性、機械特性を持ち、歯車やねじ、軸受けといった従来金属であった機械要素部品の代替からスタートしました。樹脂化に軽量化や生産性アップに貢献。現在は、OA機器から自動車の安全部品(ドアロック、シートベルト機構)、燃料系部品などに幅広く使われています。
また、最近ではバイオマス由来のPOMやCO2から作るPOMの開発も進めています。
ジュラネックス®
PBTポリブチレンテレフタレート
耐熱性と優れた電気特性を持つエンプラです。分子構造上から、ガラス繊維や炭素繊維などを添加して、強化することが比較的容易であるという特性を持ちます。自動車ワイヤーハーネス用コネクタや電子部品(マイクロスイッチ、コンデンサケース)、精密機器など、身の回りの多くの製品に使われています。
ジュラファイド®
PPSポリフェニレンサルファイド
エンプラを超える性能を持つ「スーパー」エンプラのひとつ。リニア型ポリマーにより、優れた機械的強度、耐熱性、耐薬品性をそのままに、従来にない耐衝撃性を実現しました。ハイブリッド・電気自動車の電装部品、スマートフォン、浴室・洗面の混合水栓などに使われ、今後も一層の用途拡大が期待されています。
ラペロス®
LCP液晶ポリマー
薄肉・高流動性を特長とするスーパーエンプラのトップランナー的存在。優れた耐熱性に加えて、桁違いの機械的強度と「薄くなればなるほど強度が増す」という特異な性質を持っており、タブレット端末やスマートフォンなど、小型化が進むIT機器に欠かせない超小型精密コネクタをはじめ多数の電子部品に採用されています。
トパス®
COC環状オレフィン・コポリマー
優れた透明性と光沢を特長とし、スマートフォンのカメラレンズ、液晶テレビの導光板、デジタル複写機用レンズといった光学分野で高く評価されています。また、防湿性・耐薬品性・安全性が高いため、厳しい基準のクリアが求められる医療・食品向けの包装材料やプレフィルドシリンジ※などの医療用途に使われています。
また、近年トパスはリサイクルしやすい素材として注目が集まっています。
※治療に必要な薬があらかじめ充填されたプラスチック製の注射器